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2005年02月10日

● 東野圭吾 考


最近では「レイクサイド」が映画化されたり、「秘密」と言う作品も広末涼子が主演で映画化されるなど 面白い作品が多く、ファンも多い。




そんな東野圭吾の作品の中にあって 私の記憶の残る「面白かった」と思える作品は 本当に初期の頃の「放課後」「卒業――雪月花殺人ゲーム」という2冊である。

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立て続けに読み、推理小説として なんとも言えない満足感に浸った覚えがある。


赤川次郎、西村京太郎、山村美沙…といった作家達の作品の中にも 面白い本は沢山ある。


しかし、個人的な意見だが、「心に残る」作品は少なく 多作であればあるほど、余計に霞んでしまう。


かなり昔、小峰元という作家が書いた本に「アルキメデスは手を汚さない」という作品がある。


まだ、若かりし頃の「秋吉久美子」がヒロイン役でTV化されたのだが、終盤まで 誰が犯人なのか?判らず、大団円で「あぁ…なるほどな」と納得させてくれる 私が想い描く推理小説の醍醐味を味あわせてもらえる作品だった。


小峰元は 他にも「ピタゴラス豆畑に死す」「ソクラテス最後の弁明」等 哲学者シリ-ズと呼ばれた高校生達が主役の学園推理物の良作がある。


「学園推理物」とは 簡単に言えば、高校や中学が舞台で 青春小説と推理小説が混合された趣のあるものを指す。


単純な殺人事件だけにとどまらず、クラスメ-ト、親友、恋人… そういった青春群像がベ-スに事件を絡ませるから 良作であればある程、読後の寂寥感は大きい。


それだけに、学園推理物の良作は 作家としても人物設定や背景描写という点で かなりの力作と認めるべき作品だと 私は思う。


東野圭吾の作品の「放課後」「卒業――雪月花殺人ゲーム」は 小峰元から味わえた学園推理物の面白さを そのまま感じる事が出来、学園推理物ならではの 読後のせつなさ…みたいな気分も味わえた。


後年になって 学園推理物と言える「同級生」という作品が出されたが それを最後に 東野圭吾の学園推理物が味わえていないのは実に寂しい。



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お駄賃

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