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2005年02月06日

● 南の島に雪が降る


著:加東大介 知恵の森文庫 ISBN4-334-78305-8



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加東大介は役者である。


約30年前(1975年)に他界したので この役者をリアルタイムで知っていると言えば それなりの年齢である。


長門裕之や津川雅彦の叔父にあたり、沢村貞子の弟でもある…と言えば 役者一族である事が誰にでも判るだろう。


私は 倉本聰の初期の頃の作品である「6羽のカモメ」にマネ-ジャ-役で好演した姿しか覚えていないが、名脇役と言える存在であった。


この加東大介が 第二次大戦に従軍した従軍記が「南の島に雪が降る」だ。


ニュ-ギニア戦線で 味方どころか 敵からも見放された戦線での従軍記を ユ-モアも交えて記しているが、読んでいる最中に 自然と涙がこぼれる話でもある。


登場人物の中には 「ゴーマニズム宣言」を唱える 小林よしのりの祖父にあたる人物も登場する。


この作品は 今、判っているだけで 2度、映像化されているが 最初の方がマニア達の間で評価が高いが、置いてあるレンタルビデオが日本国内でも ごく僅かのようで「幻の名作」と呼ばれている。
(何方か 置いてあるレンタル屋を発見したら コソッとメ-ルで教えて下さい)


原作も 一度は廃刊となり、長いこと入手が困難だったが、昨年 嬉しい事に再刊された。


文庫本としては 743円+税 と言う値段は高いと思われるかもしれないが その値段に見合った価値の作品だと 私は認めたい。


是非、一読を奨める一冊だ。




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